30年まとめ(雑)

唐突な自分語り。


この頃、レコーディングをする機会をちょこちょこいただいており、ちゃんとした機材で録ってしっかり整えていただいた自分の声を聴くことが増えました。

いつも、送ってもらったデータをチェックで何回か聴いて、録りなおさないにしても、改善点や反省点を書き出していきます。

最初はなんか恥ずかしいし、嫌なところばかり分かってしまい、正直聴くのが嫌なんですが、何回も聴いているうちに、書き出した改善点の箇所も、それはそれでいいんじゃないかと思えるようになるし、コンプレックスも含めて「こういう声の人なんだな」と思えてくる(笑)

曲が終わった瞬間に、また再生ボタンを押して、そうやって100回も200回も自分の声を再生するうちに、少しは良いところも見えてくるようになるんだよなあ。


幼少期から芸能をやらせてもらっていて、オーディションを受けまくり落ちまくる日々でした。自分でやりたがっていたくせに、人前に晒されることや、人からの評価をダイレクトに受けることが多分向いてなかったので、常にメンタルがブレイクしていた子供でした(笑)


小学校、中学校時代も、コンプレックスまみれの人間で、「誰でもいいから自分以外のひとになりたい」と思っていました。

友達が「かわいい」と言ったものをかわいいと思うようにしたり、「ほしい」と言ったものを欲しがるようにしていましたが、結局だれにもなれないまま(当たり前)、真似しようとした友達には嫌われ(た気がした)、何にも自信が持てなかったです。

中3のときに出演した舞台で、主演のカバーキャストを務めることになりました。大人に評価されることが絶対の世界に生きていたので、重大な役目を任せてもらえたことが嬉しくて仕方なくて、やらなきゃいけない環境に身を置いて自分を追い込むことに目覚め、ボロボロになるまで台本を読み込み、80%やればいいことを120%やらないと気が済まない病になりました。


眠りにつけば悪夢を見る限界ティーンエイジャー指出でしたが、高校に進学したときに、なってみたかった私になってみました。

クラスの1軍女子グループにはいって、軽音部に入り、学級委員に立候補しました。部活と委員会を決めた日、徒歩5分の帰り道で震えながら泣いたのをおぼえています(笑)

高校デビューを経て、黒歴史も沢山生成しましたが、いい方向にも私を変えてくれました。

軽音部の同級生に「好きなバンドは?」と訊かれて、知ってるバンドがJUDY AND MARYしかなかったので、「ジュディマリ」と答えて、それから一生懸命ジュディマリを聴きました。そうやって自分の好き嫌いができました。

あと、マインドが最強な、ギャルの友達が沢山できました。今でもギャルって最強だなと思うんですが、考えてることがとってもシンプルなんです(もちろん人によるけどね)。「嫌いなもんは嫌い〜」「無理なもんは無理〜」授業中にケータイ没収されたら「まぢダルい〜」。強くない?

そんなひとたちと関わっていくうちに、自分の凝り固まった「こうしなければならない!」がとけていって、「まあいっか」を知り、すこしは柔軟な考えができるようになりました。

やっぱり人に評価されないと自信がもてない民であることに変わりはないので、Twitterで「#まこつかわいい」を付けて自撮りをあげたり、みんなが褒めてくれやすいようなキャラ作りを心がけるようになったのも高校時代(キャラなんかい!)。自己顕示欲爆上がり。


バンドでドームツアーをしたいから大学には行かないと決めていた(進路希望を白紙で出すやつをやった)私が、音大を勧められてまんまと進路変更した決め手は、ずっと舞台出演をしていて思うことがあったからです。

「なんで芝居経験ゼロのシンデレラガールが主演で、幼少期から苦労してる私が脇役やねん」

プライド激高つよつよ女で実は相当負けず嫌いです。


声楽の世界では、経験ゼロでプロの舞台に出るなんてもっての外、運もありますが、必ず努力と経験を積まないと評価されない。

音大に行って、ひとには簡単に真似できない技術を得たいと思って音大に進学しました。


しかし大学では実技以外の授業をほぼほぼサボり、芝居の稽古に明け暮れ、チケットノルマ分のお金を払うためにバイトをしまくりました。そんな生活で再度メンタルブレイク。

劣等生オブ劣等生に見えますが、入学した頃は平凡な成績だった私も、実技だけは成績をめきめき伸ばすことに成功していたし(先生ありがとう)、お芝居をしていた頃に学んだいろんなマインドが今の私を支えてくれているので、そんな大学生活も悪くなかったと開き直っております。


3年生にあがるときに、単位を落としすぎて「仮進級」になりました。一応進級させてあげるけど3年生で頑張らないと4年に進級できないよっていう制度。

さすがに舞台出演のペースを落として大学に通うようになり、メンタルが安定しました(笑)

そんな中で、やっぱり音楽楽しいじゃん!私にはこれしかない!と思い、無事に卒業分の単位は取れて卒業したものの、落としまくった授業を取るために大学に残りました。

同級生がいない環境で勉強をするのは、私にはとっっっても向いており、人生で一番勉強した2年間でした。その間に大学院受験をして、大学院に進学。

膨大な奨学金が残りましたが、やりたいことをできる環境を作ってくれたパパママありがとう。


大学院→オペラ研修所、と声楽家あるあるの進路を辿り、なんとか音楽のお仕事をさせてもらえるようになってきました。

昔はタレントのように自分が「ドーン」と前にでることを目指していましたが、今やらせていただいているボイトレやブライダルのお仕事で音楽と関わることを知って、それはとっても自分に合っていました。演奏活動はマイペースにやっていきたいなと思っています。

結局、今がいちばん楽しいを更新しつづけています。


なんで急に語り出したかというと、30歳を前に、自分の無駄なプライドを捨てて、周りに素直に感謝を表明できるひとになりたいと思ったからです。

嫌な自分を変えるためには、まず、なぜそうなってしまっているのか?の原因を突き止めることだとYouTubeで見まして(笑)自分が過去についてどういう風に思っているのか、書き出すことで、根底にコンプレックスがあることや、誰かに認めてほしい気持ちがすごく大きいことに気づきました。


今まで優しく関わってくれた、家族、友達、これを読んでくれたあなた、ありがとう!

こんな私ですがこれからも関わっていただけると嬉しいです。


まだ誕生日まで半年くらいありますが、自分のことをもっと客観的に見られるようになりたいな〜〜!

引き続き、普段考えていること、自分のことも、ちょこちょこ書いていきたいです!

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声楽家の指出麻琴です。 コンサート情報などをまとめております。

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